富士市岩淵の国の重要文化財「古谿荘(こけいそう)」でシロアリによる被害(蟻害(ぎがい))や腐朽の検査を行ないました。
古谿荘は、明治時代末期に建設された別荘です。
回廊で結んだ9棟の建物と日本庭園などを配置し、代表的な近代和風建築として2005年に国の重要文化財に指定されました。
検査には、会員のシロアリ駆除業者らが参加し、壁や床下、幹下などを丹念に調べ、シロアリ被害の有無や腐朽の度合い、木部の含水率等を調べ検証を行ないました。
報告書は、県、市の教育委員会や所有者に提出し今後、修繕の検討に役立てられます。
貴重なもの、大切なものを維持するためには時間と労力をかけて検査・管理する必要があります。その成果を綿々と引き継ぐことが文化財を後世に残す意義のあるものにするために、しろあり防除施工士の専門力が十分に発揮されています。
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